夕方にちょっとねたせいで全然眠れない。
血糖値をあげれば眠くなるかとおもってチョコレートを食べたんだけど
そのせいで喉の奥にチョコがへばりついたみたいになって
横になるとそれが気管に流れていくようで余計眠れなくなった。
咳まで出始める。
うがいをして、静かにすればと思い、PCとエアコンを消す。
無音でじっとしていると、次第に耳鳴りの様な高いうねった音が聞こえ始める。
たしか顔を叩かれたときもこういう音がするよな、と思う。
ピンと来ない人は、自分で顔をたたいてほしい。
『このままじゃだめだぞワタシ!気合入れ直せ!』パシンッ!
のパシンッだ。
ぼくはそれをやって目が覚めた。
群像3月号を買ったので、それを読む。
舞城王太郎「短編五芒星」
五つの作品がそれぞれ否定し合ったり同じモチーフをもったりしてつながっている。
自分なりにまとめると、
ゼロからポンと出てきた自分の衝動に戸惑い、物語を作り上げようとする男の物語
唐突な出来事を、忘れてしまうのではなく積極的に受け入れてまだなにも決まっていない未来に目を向ける物語
『混乱している中からポン、と在り得ないはずの、しかし必要とされていたものが出現する』物語
気持ちを無視され『受け入れ、全てを与える』無機物として扱われた男と男の作る物語についての物語
この世の悪いことの一部を司る「あうだうだう」という神様を叩く儀式を見て、この世はただこうして在ると受け入れる物語
って感じかな?
んー違うな。
人間の意志と無関係に起こってしまった3.11を意識して、ただポンと起こってしまうことに対する人間の話を書いたのかな?とかいろいろ思うけど、「アユの嫁」冒頭にでてくる鮎の塩焼き+ビールという夜中には殺人的な組み合わせのせいで、精神も魂も肉体もビール受け入れ体勢OKなのだった。
正月以来誰も手をつけていなかったプレミアムモルツを冷蔵庫の奥からひっぱりだして、妹の弁当箱に入るはずだった鶏モモ肉の塩焼きを横からつまんで皿に盛る。
パリッと焼けて香ばしい皮と、柔らかい身をもぐもぐ食べてビールと一緒にごっくと飲み込むけど、別に小説のように奇声をあげて走り出したくはならない。
けど、美味い。
ぼくはビールが全然ダメで、普段ならあの苦味を感じると胃液が上がってきてすぐ吐いてしまうのだが、今日はなんでだか美味い。
ビールって美味いのか。
これが鮎の塩焼きだったら本当に走り出したくなるくらい美味いんだろうか?
物語がどうとかより、ビールの美味さを教えてくれるほうがすごい。
いいように操られたみたいでちょっと悔しいけど。
酔いが回って眠くなってきたので眠ります。
おやすみなさい。
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